DATE: 2023/6/6

2023然別湖ファーストステージ実釣インプレ -フィールドスタッフ 熊谷隆志-

VANFOOKフィールドスタッフとして二日間参加した「いとしろルアーフェスティバル」の会場を後にし、福井県敦賀港からフェリーで揺られること約20時間。北海道へ上陸。

上陸早々に今度は車で約200km走り、道東は然別湖へと向かった。

5月末だが朝の冷え込みはきつく、アウターを重ねないと肌寒い。ぼちぼちと準備をしていると受付に参加者が集まりはじめる。その流れに乗り受付を済ませて、レギュレーション説明を兼ねたガイダンスを受ける。
今回はショアからのキャスティングを中心にミヤベイワナを狙っていく。
レギュレーション上、シングルバーブレスの指定がある為、LSP-40F #1のバーブを潰したものをメインとする。

LSP-40Fを選定した理由は3つ。
①ミヤベイワナは口が柔らかく、線形が太いフックだとファイト中に口切れ等によるバラシにも繋がる為、より線形が細いLSP-40Fをチョイス。
②同時にかかる魚種としてニジマス・サクラマス・ウグイが挙げられるが、maxでもニジマス60cm程度である為、充分にLSP-40Fで対応可能。
③初期掛かり重視
なお、今回サクラマスは規制期間中の為、主催側から提出を求められた調査記録を記載するために計測後、即座にリリースをすることとした。

【実釣】
水温は主催発表で9.2度。ミヤベイワナにとってはベスト水温、裏ターゲットのニジマス的にはもう一声といったところ。
スタッフさん曰く、意外と表層が良いとのことなので、朝イチは広く探ってみることにする。
実釣開始。スタートは得意のボトム付近のリフトアンドフォールから。縦の誘いで魅せてフォールで食わせる。

違和感があったら即アワセを入れていく釣り方だが、早々に違和感を感じ、アワセていくとヒット。やはり朝は活性が高い。綺麗なミヤベイワナが迎えてくれて思わずホッと一安心。


続いてボトムからの巻き上げに手前のブレイク付近でニジマスがヒット。大きさはさほどないが、ピンと張った各ヒレとシルバーの魚体はそうそうお目にかかれない、立派な然別湖の裏の顔だ。

徐々にレンジを上げていくと面白いようにバイトが続く。
15gスプーンの表層スロー巻きで7時台はコンスタントに魚が出た。
小型のサクラマスの回遊があり、長い距離で執拗にバイトが続くものはサクラマス、ステイを入れたタイミングでバイトが出るのはミヤベイワナ。という具合になんとなく雰囲気が掴めた。

写真は同行のお客様の釣果 LSP-40F #1使用

本州でイワナ系の魚を狙う場合はどうしてもストラクチャーを絡めがちで、カウント0のオープンウォーターど表層でイワナ系の魚が出ることはあまり経験がない為、とても新鮮だ。
コンスタントなバイトに気を良くしていたが、複数本釣っていくと流石にハリ先が鈍ってきたようで、アワせても乗らない事案が出てきた。大体5本ぐらい連続で釣ってきたあたりで発生したので、フックを新しいものに交換した。ハリ先のチェックとケアはしっかりしていきたい。

結局、8時30分頃まではカラーローテーションもすることなく、表層でコンスタントに魚をキャッチすることができた。日が高くなるにつれて徐々に魚のレンジが下がってきたように感じたが、ボトムバンプを絡めたリフトアンドフォールでバイトを出した。途中、ドピーカンベタ凪のタイミングで魚からの反応がなくなり、小休止を挟んだが、後半には風向きが変わり、波っ気が出てきたあたりから沖のボトムで連発。最後に数を伸ばせた。

14時には終了の準備をして、所定の時間内(15時帰着厳守)に無事に帰着。調査用紙に記載して本日終了となった。
結果的に16キャッチと満足な釣果を出すことが出来たが、日が高くなってからの立ち回りで更に釣果を伸ばすことができるように感じた。
とはいえ、この釣りの醍醐味は数釣りではなく、ミヤベイワナの美しさを間近で感じられる部分にあると思う。
レンジの刻み方やトレースライン等々、ショアからの然別湖釣行はとてもゲーム性が高い釣りだと思うが、釣果にこだわりすぎずに1匹の魚との出会いを噛み締めて頂くのも趣があるように私は感じる。

雄大な自然を感じながらミヤベイワナを追う。読者の皆様も是非一度訪れてみてはいかがだろうか?

 

タックルデータ

ロッド81MH 他
リール3000番台
ラインスーパートラウトアドバンスMAX POWER PE0.6号
リーダースーパートラウトアドバンスEXSTREAM SHOCK LEADER8lb
ルアーサブライムスプーン15g(クマタニトラスト)

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